【まちなかストーリー】ワイン&キッチンHACHI 橋爪 厚志さん 第3回「将来の出店話と浜松の飲食店事情」

まちなかで活躍する人にスポットを当てて、そのヒトの街に対する想いや物語を紹介する「まちなかストーリー」。始まりとなる1人目は、ワイン&キッチンHACHI の 橋爪 厚志さん。全4回に分けて、毎週お届けしていきます。 第3回目はこれからの橋爪さん展望のお話を中心に「将来の出店話と浜松の飲食店事情」についてお話していただきました。
 

人物紹介

橋爪 厚志さん

橋爪 厚志さん
大学進学を機に上京し、学生時代のアルバイトを通じて飲食業に興味を持ち、飲食業に就職。東京でお店を出し共同オーナーに。その後浜松に戻り、2013年9月に「ワイン&キッチン HACHI」を中区鍛冶町にオープンし、2016年4月には別業態の「浜松太陽食堂」をオープン。浜松の飲食業界を盛り上げる若き実力派オーナーさん。ワインとサッカーと日帰り温泉が好き。

学生時代は小中高とサッカー部、今も地元で繋がる仲間

伊藤 お休みとかあまりないと思うんですけど、お休みのとこはなにしてますか?

橋爪 僕お休みの時は出かけますよ!僕は休みの日こそアクティブですね!寝て過ごすってことはしませんね。普段は出勤の時間ぎりぎりまで寝てたりしますけど、休みの日だと一回目が覚めた時点でもう起きちゃうんですよ。

後はもう予定があれば、2、3時間の睡眠でも友達と遠出したり。けっこう日帰り温泉に行くのが好きで、愛知の方とかに。なんだかんだ、家で過ごすとかあんまりないですね。

伊藤 スポーツとかはしてましたか?

橋爪 ずっとサッカーをやってました。今はもう全然やる機会がないですけど。なので、その当時の友達とか、ここにお店を出したことで20年ぶりくらいに会ったりする人たちもいるんです。

小学校のとき浜松の選抜とかには行ってて、他校の知り合いとかもいるんですよ。高校もサッカーやってたので、先輩後輩がいたりとサッカー関係の知り合いがすごく多くて。

で、当時の友達も、最近たまたま来たんですけど、僕がやってるってことを知らずに。で、なんか似てるなぁーと思って(笑)名前聞いたらやっぱりそうで。20年ぶりぐらいですよね。お互い太ってて(笑)

それで当時を振り返って、「あのときはきつかったよねー」「でも、あのときのキツさがあったから今があるんだよねー」って。今思うともう、ぶん殴られてる時代なんで。今だと絶対あり得ない世の中ですけど、でも、あれがあって今があるんだなと思いますね。おかげで根性が付いたなと思いますんで。みたいなことをお互い話しましたね。そしたら相手も起業してて、建設業で。そうだよなーって(笑)

次の一手は駅近7坪、格安の赤ちょうちん系居酒屋

伊藤 次のまちなかの一手は何かありますか?

橋爪 次のまちなかは、僕の中では一個場所は決まっているんです。詳しくは言えませんが、駅北のエリアです。そこに赤提灯系の居酒屋を作るとおもしろいかなと。でかい赤提灯をぶら下げるような感じで、14席くらい。カウンター1列10人くらいで2名スペースをちょっと作れそうな造りがあるんですよ。

そこはもう、どんなに飲んで食べても一人2千円ちょっとくらいの、一人で行ける感じの赤提灯系の居酒屋。料理なんかも、そこに関してはもう手作り重視。で、家庭料理に近いスタイル。

伊藤 そこに、きれいな和服の似合う方を・・・

橋爪 家庭料理の一歩先くらいのクオリティの料理で、一人ないし二人くらいでやるような

伊藤 ちょっとママっぽい人いたら、周辺のサラリーマンみんな行きますよ(笑)

橋爪 (笑)

周辺に働いている方がいるし、駅への導線にかかっているので、意外と穴場かなと。なので、本当にどでかい赤提灯ぶらさげて目立たせれば。で、一人で入れる感じで、もう僕らみたいなおっさんが一人でホッピーやったりウーロン杯飲んだりとか。

あとは2,3品つまんで2千円しないぐらいですかね、それくらいの価格帯でやりたいお店がある。なのであそこはすごく今目をつけてますね。

自分が行きたいオンリーワンの店舗を何個も作りたい

伊藤 今後10年後、組織や業態含めてどんな風にしていきたいですか?

橋爪 基本的には僕は同じお店ってつくらなくてもいいかなと思ってるんです。太陽食堂は別として、あれは増やすために考えた業態なので別枠として考えて。僕は元々居酒屋とかやってきた人間なんでお酒を出すお店としてはオンリーワンの店舗を何戸も作りたいなと思っていて。

他にもまだやりたい業態があって。でも、結局は人ありきなんですよ。なのでもう、人とタイミングさえ合えば出店したいと思っているので、今言ったような業態でもそうですけど、人とタイミングを見てやりたいです。

なので、結局は僕が行きたい店を作りたいんですよ。

鳥居 なるほど、わかりやすいです

橋爪 なので、今後はきっと作る店作る店全部が、僕が行きたいようなお店なんですよ。

伊藤 すごく大事かもしれないですね。僕が行きたい店ってことは、ターゲットを絞ったほうがパイが小さくてもきっちり刺さりやすいので、うまくいくケースが多い。自分がペルソナとして、自分がターゲットとして、自分が行きたいモデルにすれば自分に似た人が来てくれる。

橋爪 後はやりたいなと思っているのは、焼き肉屋さん。お一人様焼き肉っていうのをポイントとして。一人で焼き肉ってなかなかいけないじゃないですか。女性もそうですし男性でもそうですよね。

食べたいものがタン、カルビ、ロース、ハラミ、とかホルモンと色々あると思うんですけど、一人で行って全部食べようと思うと食べきれない。なので、僕がやりたい焼き肉屋は、1枚単位で頼める店。例えばなんですけど、東京の店でもあるんですけど

鳥居 カウンターで立って食べる形式の焼き肉屋さんですよね

橋爪 そうです。あのスタイルで一人で行っても、今言った5種類の肉が一皿で2枚ずつくらいで出てくると嬉しいじゃないですか。それでちょっと食べて帰るくらい。なので、一人でも焼き肉に行けるって言う業態をやりたくて。

正直、タン頼んだら5枚来て、他のも5枚、5枚、5枚・・・(笑)食べ過ぎちゃうじゃないですか。なので一人で行ける「お一人様焼き肉」って言うのを僕はつくりたいなと。あんまりないと思うので。

鳥居 ないですねー、前提として車で複数人で行くお店ばかりですからね

橋爪 そうですね。なので「一蘭」っていうラーメン屋さんってすごくいいなと思って。女性が入りやすいラーメン屋さんになっていて。

女性の行きにくい店として「ラーメン屋さん」「牛丼屋さん」とあるんですけど、結局は、一人でカウンターに座って食べてる姿っていうのを女性ってすごく気にするんですよね。そういう方でも、絶対牛丼を食べたいって人はいると思うし、絶対ラーメンを食べたいと思うし。

なので、一蘭さんのお一人様システムは、すごく僕は「あーいいなぁ」って思いますね。ああいう感じにするんですよ。隣との壁があって、ちょっと個室風な感じにするような、仕切りがあるという感じで。で、別に二人できても、仕切りのついたてを開けちゃえば2名でも3名でも並んで食べれるような。あれはすごいなーと思って。

あんな感じのお一人様焼き肉ができるお店をちょっと考えていますね。やりたいお店は本当にいっぱいあるんです。

伊藤 ネタはいっぱいあって、尽きないですね。

橋爪 なので、そういうちょっとおもしろいようなお店をどんどんこれから展開していけたらなと思います。ですが、基本は僕が見れる範囲でしか展開できないですけどね。

今のまちなかに足りていないのは「競争意識」と「切磋琢磨」

伊藤 例えば今後、まちなかがどういう風になっていったらいいと思います? 僕ら(まちなかにぎわい協議会)も中心市街地活性化と言ってやってるんですけど、活性化にはいろんな観点があるので、さまざまな意見があると思っていまして。

橋爪 昨日、ちょうど10月のハロウィン企画を聞いた時に、すごくダメ出ししちゃったんですよ(笑)

伊藤 担当者が言ってました(笑)

橋爪 そう、すごくだめ出ししちゃったんですけど、僕がまちなかを2年半見てきて、こっちに戻ってきて東京の時に感じていた街の雰囲気と、こっちに帰ってきて感じた街の雰囲気とはやっぱり明らかに違うのは、例えば飲食店さんとかそうなんですけど、「切磋琢磨」感が僕はすごい少ないのかな、というように感じて。みんな仲良しみたいな感じの雰囲気をすごく感じたんです。

東京って、あれだけお店がいっぱいあるんですけど、どのお店にも「あそこには負けらんないよ」みたいなこととか、そういうライバル心じゃないですけど、競争意識があって。

浜松は、競争意識がすごい少ないなぁと。なのでお店として、こんなこと言ってしまうと語弊があるかもしれないですけど、飲食店として僕が「ああ、このお店は東京でも売れるな」と思うとか「ああ、おいしいな」と思うお店って、本当に少ないですよ。これだけお店があるというのに。やっぱりどこかしら、例えば味がちょっとイマイチだなと思ったりとか、ちょっと高いなと思ったりとか。

「味より個室?」浜松の人のお店を選ぶ条件が特殊な件

橋爪 でも浜松って、こっちに帰ってきて思ったのが、お店を選ぶ条件だったりとか、流行るお店って、「価格、味」って別にそんなに重要に感じてないのかな。「個室」があって、知り合いが働いてる。これで十分みたいで、浜松ではこれだけが重要視されるのかなって思うことがよくあって。うちみたいな洋食業態はそうですけど、海外でこういうお店があったとしても、個室って絶対ないんですよ。

鳥居 日本人は個室好きな傾向がありますよね。

橋爪 レストランもそうですけど、(海外では)個室ってなくて。あれってたぶん、日本独自の感覚で、まわりにあまりみられたくないとかですよね。なのでうちも、予約を受ける段階で、「2名なんですけど個室でお願いします」って言われたりしますね。いや、個室ないんですけどうちは。

なんでたぶん、新しくできるお店もそうですけど、けっこう個室のお店多いですよね。浜松には合ってるのかなと。浜松の人好きなので。個室大好きですよね。

というのがあったりで、競争意識が少ないし、お客さんも個室重視が多いので、僕の中では浜松はすごく特殊だなって感じるんですよね。

今回はここまで! 次回は「まちなかで事業を起こして感じたことと、これからのまちなか」について聞いていきましょうー! 公開予定日は8/5です。お楽しみに!